御前に召された少女は、静かに密命を待った。

「そなたに頼みがある。面(おもて)をあげよ」

抑揚のない帝の声に、少女はゆっくりと顔を上げた。この世のものと思えぬ美しさに、居合わせた少数の臣下はみな息をのんだ。

「鬼が跋扈(ばっこ)し、国が乱れている。余(よ)の言いたいことはわかるな」
「はい」
「そなたの力が必要だ。やってくれるな」

帝に情けはない。少女にも甘えがなかった。

「はい」
「頼むぞ」

次の瞬間、少女は妖しく笑った。その姿に、みな瞠目した。

「父上はお嫌いなのですね。…母上も、私も」

帝一人が、落ち着きを払っていた。

「そうかもしれぬ」

少女は立ち上がり、別れを告げた。

「では最後の舞を、帝に」

舞を終えて少女が去ると、人知れず帝は涙した。

「…許せ、鬼の子」



=====================================


=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ 高橋洋子『眩惑の海から』★
★ 明日香(from天地雅楽)『時空の風』 ★
★ 藤田和日郎『からくりの君』× MONKEY MAJIK×吉田兄弟『change』★

『【第59夜】 鬼事(おにごと)』のコメントより、ぐりーんすぷらうとさんからのリクエストで、日本古来の遊びシリーズというのがあったのですが、先にこちらが浮かんでしまい、UPを。(すみません!ぐりーんすぷらうとさん><)

最近微妙に続くものが多くなってます。なるべくその都度、それだけでも読める短編にできたらと思っていますが…。よろしくお付き合いください^^

① 高橋洋子『眩惑の海から』
https://www.youtube.com/watch?v=9WgPm_8RyqU
今のところ、物語にあいそうな世界観ならこれ。某サイトの安藤裕子さん作業用BGMにあったからてっきり彼女の曲かと勘違いしてました。

② 明日香(from天地雅楽)『時空の風』
http://nicoviewer.net/sm11517920
この音楽のおかげで続きが書けそうです。

③ 藤田和日郎『からくりの君』(『藤田和日郎短編集 夜の歌』に収録)
http://sokuyomi.jp/product/fuzitakazu_001/CO/1/
http://nicoviewer.net/sm1566932
個人的に超名作だと思っている時代モノ短編漫画。その映像化も少年漫画の良さを凝縮したような濃い40分間。いつかこんな感じの世界観を目指せればいいなあ。舞だけではなく、アクションも書きたいと思ってるので。(UPしたのは試し読み&映像化作品←右下の吹き出しを押すとコメントが消えるかと)残虐な場面も多いと思うので血とか苦手な方はご注意を!

③ MONKEY MAJIK×吉田兄弟『change』
http://www.youtube.com/watch?v=IJ50Je5nZPU
http://www.youtube.com/watch?v=jASQyzMlVtc
吉田兄弟の三味線がまたいい味、出してます。運動会や体育祭の開会式でよく使われるとのこと。いいなー、最近の学校はカッコいいんだなあ。下は『からくりの君』の人気MAD。素人さんが作ったそう。みんな上手い編集するなあ。

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コメント

使命を受けての旅立ち。
舞と涙。美しい。
けれども、命賭けてますね、こりゃ。
帝の言葉と心中の違いをお察しいたしまする。

鬼舞、素敵なタイトルですね。
続きを楽しみにしています^^
けい│URL│10/20 22:17│編集
Re: タイトルなし
けいさん

いつも本当にありがとうございます!

> 使命を受けての旅立ち。舞と涙。美しい。けれども、命賭けてますね、こりゃ。帝の言葉と心中の違いをお察しいたしまする。鬼舞、素敵なタイトルですね。続きを楽しみにしています^^

ありがとうございます。少しずつですが、こちらもUPできたらいいなあ。鬼舞(おにまい)って実際にあるらしいです。それをふまえるのか、独自路線で行くのか、後先考えないで書いているので、さてどうなることやら。

良ければ、よろしくお付き合い下さいませ^^
rurubu1001│URL│10/21 01:34│編集

この少女は帝と鬼の母との娘という
解釈でいいのでしょうか。

妖しく美しいこの少女の舞を見てみたいです。
Sha-La│URL│10/21 07:11│編集

いえいえ、私は鬼ものは何でも好物でございます(笑)
気にして頂いてすみません(汗)
藤田和日郎さんといえばもう私の中では完全に「うしおととら」ですね♪
絵がすさまじいんですけど、勢いがあってすっごく引き込まれる作家さんだと思います。
でもその「からくりの君」は知りませんでした。
それこそその後書かれた「からくりサーカス」の原案なんでしょうかね?

あと、私的には鬼が好きな場合におすすめが楠桂さんの「鬼切丸」です。
鬼を切る事のできる唯一の剣を持つ少年の物語ですが、一つ一つがむしろ出てくる鬼達の話なので読みやすくていいですよ♪
それこそ血がいっぱいでグロイですが。藤田先生が読めるなら大丈夫です(笑)もし機会があれば。

続き楽しみにしています♪
こういう雰囲気大好きです!長々とすみませんでした。
ぐりーんすぷらうと│URL│10/21 11:22│編集
Re: タイトルなし
Sha-La さん

コメントありがとうございます!

> この少女は帝と鬼の母との娘という解釈でいいのでしょうか。

って私も思ってたんですけど、今は伏線にできそうな微妙なニュアンスもあるのかなと少し思っていて。さあ、どうなるでしょうか。書いて見ないと、なんとも答えがわからなくて、宿題にさせて下さいませ^^

> 妖しく美しいこの少女の舞を見てみたいです。

ありがとうございます。舞の場面が一番の見せ場で、私の力量で果たしてかけるのかどうか、ちょっと不安なんですが、頑張りますね!

rurubu1001│URL│10/21 20:48│編集
Re: タイトルなし
ぐりーんすぷらうとさん

> いえいえ、私は鬼ものは何でも好物でございます(笑)

ほ。良かった~。

> 藤田和日郎さんといえばもう私の中では完全に「うしおととら」ですね♪絵がすさまじいんですけど、勢いがあってすっごく引き込まれる作家さんだと思います。でもその「からくりの君」は知りませんでした。それこそその後書かれた「からくりサーカス」の原案なんでしょうかね?あと、私的には鬼が好きな場合におすすめが楠桂さんの「鬼切丸」です。


「からくりの君」オススメですよ!藤田さんのは短編集しか読んでないんです。なので、「うしおととら」は未読で。漫画詳しい先輩によると、「うしおととら」凄く良いみたいですよね~。読んでみたい^^ちなみに「~サーカス」は、やはり「~君」の原案みたいですよ。ぐりーんすぷらうとさんおすすめの「鬼切丸」もとても気になります!探してみようかな^^
rurubu1001│URL│10/21 21:01│編集
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