「鬼は、あなたね」

そう言われ、私は目隠しをする。

「さあ、私をつかまえて」

そう言われ、私は戸惑う。

「音をたよりにするのよ」

そう言われ、私は首をひねる。

「手を鳴らすから」

そう言われ、私は頷く。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私は歩き出す。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私は手を伸ばす。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私の手はさまよう。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私は焦る。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私の呼吸は荒くなる。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

どうして、つかまえられないの?

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

どうして、つかまえられないの?

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

そう言われ、私はようやく気づいた。

「鬼は、あなたね」

そう言うと、鬼は笑った。


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コメント

ふふ。鬼があなたなら、捕まえられないじゃないですか。ねえ。ふふ。

けど、鬼さんは、そちらなのね。
だったら、そちらから、つーかまえたっ、となりますかね。
けい│URL│09/30 13:09│編集
Re: タイトルなし
けいさん

いつも本当にありがとうございます!

> ふふ。鬼があなたなら、捕まえられないじゃないですか。ねえ。ふふ。けど、鬼さんは、そちらなのね。だったら、そちらから、つーかまえたっ、となりますかね。

これも夜中に書いたもので、なんとも不思議なものに。
本当は「手の鳴る方へ」で物語1作、書けないかなあって思ってたんですけど、いざ始めたら鬼押しになってました(苦笑)。
rurubu1001│URL│10/01 01:17│編集

鬼って元々すごく好きだったりします♪
鬼って意味が色々あったりしますよね。
当然鬼ごっこの鬼だったり、現実にいないものだったり、化け物としての鬼だったり・・・。

なんか今回のこの「鬼」はどれなんだろうと思ってしまいました。

こういう雰囲気ってすっごく好きです♪
日本の昔からの遊びって結構こういう不思議な雰囲気と合うものが多いですよね。
かくれんぼ、あぶくだった、とか。特に私的には「かごめかごめ」とかはあの歌の意味といい、すごく不思議な感覚がして好きですね♪

rurubuさんにそういうシリーズで書いてみてほしいかも(笑)
ぐりーんすぷらうと│URL│10/10 11:31│編集
Re: タイトルなし
ぐりーんすぷらうとさん

コメントありがとうございます。

> 鬼って意味が色々あったりしますよね。当然鬼ごっこの鬼だったり、現実にいないものだったり、化け物としての鬼だったり・・・。なんか今回のこの「鬼」はどれなんだろうと思ってしまいました。

私もこの鬼とは何を指すんだろうと、自分でも謎に思っているところなんです。書いてて申し訳ないのですが…><

> かくれんぼ、あぶくだった、とか。特に私的には「かごめかごめ」とかはあの歌の意味といい、すごく不思議な感覚がして好きですね♪rurubuさんにそういうシリーズで書いてみてほしいかも(笑)

リクエストありがとうございます^^

実はこれを描いた後にぼんやりですが、生まれそうな物語がありまして。 これは鬼に関しての物語ですが。

舞姫(白拍子かも)が鬼退治をする旅話なんです。彼女の舞が鬼の邪気をはらうというような…。それを側で見守る若者もいてというような…感じでしょうか。この鬼は書いて見ないと何を指すのか謎なんですけど…。

それと、不思議な日本の昔遊びシリーズと言うような感じでも、色々書けたらいいなあ。ご期待にそえるかわかりませんが…。

物語のリクエストって面白いですね^^すべて書けるかどうかわかりませんが、募集してみようかな。
rurubu1001│URL│10/10 22:45│編集
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