その腕の中は心地よく、私はまるで赤ん坊のように小さく丸くおさまっていた。

私は疲れていた。全てに疲れていた。

「迎えに来たよ」

ぼんやりとした白い輪郭。あたたかな光。

「よく頑張ったね」

涙があふれそうになる。その涙を優しく拭ってくれる。

自分は本当に正しいことをしてこれたのだろうか?

「そうだよ。だから、迎えに来たんだよ」

私の背を撫で、優しく抱きしめてくれる。これで良かったのだと私は思った。すると、私の体は軽くなり、ふわりと宙に浮いた。

「見てごらん?」

よく見ると、自分の背から羽がはえている。それは銀色で、とても美しかった。そして、私を愛してくれた全ての人々に見せてあげたかったと思った。

「それだけ美しく歩いてきたという証拠だよ」

嬉しさが込み上げた。私は確かに歩いてきた。だから、ここにたどり着いた。

「さあ、行こう。忘れかけていたものに再び会いに…」

その言葉に導かれるまま、私は自分の羽を使って、この地から飛び去る。ここまで歩いてきた自信を力にして…。

私はきっと、どこまでも飛んで行けるだろう。


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コメント

どこに飛んで行くのかな。

疲れたところでこんな風にねぎらってもらえると、ホッとして安心します。
やってきたことを認めてもらえることはとても嬉しくて、自信になりますね。

そして、次のステップに飛べる(?) 
次はどこへ・・・
けい│URL│08/10 21:37│編集
Re: タイトルなし
>けいさん

いつも本当にありがとうございます!

短い物語を頻繁に当時、けっこう書いてたみたいで。
少しでも読んでくれた方の癒しになってくれれば、嬉しいなあ^^
rurubu1001│URL│08/10 23:40│編集
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