CMです。

ここ最近、見たかった(読みたかった)ものが、たまりにたまっていたので、会社を辞めたことを機に、それを一気に消化しています。

今ようやく一つ読み終えました。けっこうな長編だったのですが!それが第3回 自分的小説ブログ大賞 (2015)候補作一覧でご紹介した梅谷百さん『キミノ名ヲ。』です!

第3回 自分的小説ブログ大賞 (2015)候補作一覧
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-205.html

お名前  :梅谷百さん
 ブログ名 :魔法のiらんど『梅谷 百.さんの作品一覧』
 ブロアド :http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/
 小説名  :『キミノ名ヲ。』/(長編小説/歴史)
あらすじ:http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493028/
 第1話  :http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493028/1/
  選 評 :現代から鎌倉時代末期にタイムスリップした姉弟。姉は護良親王、弟は足利高氏の元に辿りつき、やがて敵同士となってしまう…。あまり目立たなかった歴史(鎌倉幕府滅亡~南北朝の動乱あたり)を恋愛と絡めてこんなにもわかりやすく魅力的に描いてしまうとは!携帯小説だからとあなどるなかれ。話題となって書籍化済。でも、ネットで全話読めます!

なんと、この梅谷百さん『キミノ名ヲ。』は携帯小説なんです。私はこれまで携帯小説ってどちらかというとなめてたクチで(すみません!)、自分から読むことはないだろうと思っていました。でも、今回これを読んだのは半年くらい前に自分で書いた「過去世話(むかしばなし)」という輪廻転生の物語がきっかけ。

【第149夜】 過去世話(むかしばなし)こちらから

そのとき物語を書く生みの苦しみがけっこうあって、もっとこういう輪廻転生を題材にしたものを読んで勉強しておけば良かった…と反省したんです。それで口コミや評判を聞き、辿りついたのがこの作品でした。

実はこれ単に輪廻転生の物語とは言えません。それというのもタイムスリップするSFモノでもあるし、日本の南北朝動乱あたりを舞台にした歴史モノでもあるし、主人公(姉)は悲劇の皇子と恋におちる恋愛モノでもあるし、離れ離れになる親兄弟の絆を実感する家族モノでもあるし、戦で大切な仲間と出会い別れに涙する友情モノでもあるし…。

最初は携帯小説特有の余白部分の多さなどに慣れず(じゃっかんイライラ?)、①巻の「ミドリノクニ」が序章的なのもあり(時代背景をわかりやすく丁寧に解説してくれていたのですが長かった)、「もしかしたら途中で挫折するかも…」と思っていました。

でも、②巻目「アカノクニ」から戦が始まると登場人物(歴史人物)もぐんと増え、彼らの正体も明かされ、一気に物語が動き出します。史実と虚構がいい感じに混ざり合い、絡み合い、ラストにどう収束していくのか気になって気になって、いつの間にかハラハラドキドキしながら読んでいました。

主人公である姉と弟のふたりの視点から描かれているのもよかったです。歴史が苦手な読者は姉視点、歴史が得意な読者は弟視点と感情移入しやすいと思います。ふたりが敵味方に分かれているから、どちらが悪とも一概にいえないところもいいです。

個人的には④巻の「キンノクニ」の姉の行動力が好き。敵になってしまった弟に会いに行くため、和解するため、後醍醐帝すらも利用してその機会を作ろうと奮闘する姿がカッコ良かった。そのあとの皇子との再会も素敵でしたし。さすがにこのあたりは虚構部分だろうと思っていたら、うまく史実になぞっているのも驚きでした。あそこが物語全体での幸福感のピークだったのかもしれないと思うと切ないですが…。

最終⑤巻「ギンノクニ」は最初から予告されていたとはいえ、涙なしではみられない悲劇的な展開だったので…。だからと言って、バッドエンドというわけではありません。私はいい意味で裏切られたラストでしたよ。

史実や伝説それらを最大限に生かし、虚構とうまく織り交ぜて、とても読みやすく魅力的な物語に仕上げる。歴史に興味を持たせる。それって恐れ多くも歴史モノを書いたことのある(かじったことのある)身としては素直に「すごい!」と思いました。(なので、私の中でこの物語のジャンルは「歴史」です。たぶん世間の評価は「恋愛色の強い歴史モノ」なのかな)

さてさて、本編を読み終え、スピンオフと番外編があるとのことで、そちらも読破したいと思います。順番的にどちらから読めばいいのか悩みどころですが(誰か教えてほしい!)。携帯小説でもネットで全話、読めるのがとてもありがたい。なので、自分的小説ブログ大賞 の候補作に選ばせて頂きました。初の携帯小説だったのですが、みごと偏見をぶち壊してくれました。いい出会いをしたな。

良ければ、みなさまも梅谷百さん『キミノ名ヲ。』、お楽しみ下さいね!^^


以下は参考までに。本編・番外編・スピンオフ(続編)も含め、物語を順番に並べてみました。正確な読み方かはわかりませんが。(番外編は時系列順)

★本編(現代から鎌倉時代末期にタイムスリップした主人公・千鶴子と大和の姉弟視点の話)
キミノ名ヲ。① ~ミドリノクニ~ 【完】
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493028/
キミノ名ヲ。② ~アカノクニ~ 【完】
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493029/
キミノ名ヲ。③ ~アオノクニ~ 【完】
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493030/
キミノ名ヲ。④ ~キンノクニ~ 【完】
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493031/
キミノ名ヲ。⑤ ~ギンノクニ~ 【完】
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493032/

★番外編
・護良編
本編ラストの謎に絡んでくるので、番外編はまず護良親王のから読みました。
赤心の名。 護良編(本編前/飛清法師との出会いから尊雲法親王と呼ばれるまでの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493041/
相生の名。 護良編(本編中/十津川で雛鶴に恋をした話と本編後の話) 
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493061/
「キミノ名ヲ。」クリスマス特別編(本編後の話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960502159/

・護良編以外の番外編
護良親王以外の番外編は本編の合間に読むのもありだし、本編後にまとめて読むのもありなのかも。とりあえず、時系列順に並べてみました。
禁色の名。 忠子編(本編前~本編中/後醍醐帝の母の話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493060/
春霖の名。 東湖編(本編前/安王丸を引き取るまでの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493042/
心恋の名。 芹編(本編前/嫁ぎ先での生活と正中の変あたりの話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493063/
空言の名。 八郎編(本編前と本編中/十津川で比翼連理について考える話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493065/
泡沫の名。 真白編(本編前と本編中/十津川で佐保姫に恋するまでの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493040/
秘術の名。 千鶴子編(本編中/護良親王・東湖と正成のいる千剣破城を訪ね、金剛山へ戻る途中の話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493044/
恋染の名。 楓編(本編中/生い立ちと死を選ぶまでの話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493064/
玉響の名。 顕家編(本編中/京都の清水寺で大和と再会するあたりの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493043/
側近の名。 智久編(本編中/護良親王から「雛鶴を北畠家の養女にしてほしい」という手紙が届く話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493045/
面影の名。 真白編(本編中/奥州行きの前に但馬へ行くべきか悩む話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493049/
恋衣の名。 露編(本編中/真白が京に戻ってきてから奥州行きまでの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493047/
薄氷の名。 呉羽編(本編中/真白の奥州行き前後・夜討ちに遭遇するあたりの話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493048/


待人の名。 月子編(現代に残された家族の話)
http://s.maho.jp/book/80551bdf18aa639c/6960493046/

追憶の名。 宗忠編(本編後/雛鶴峠に残った従者と護良親王の首を祀った神社の話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493067/



★続編(本編後の南北朝動乱の話)
シロノクニ。 ~キミノ名ヲ。スピンオフ
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493033/
シロノクニ。② ~キミノ名ヲ。スピンオフ
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493034/
シロノクニ。③ ~キミノ名ヲ。スピンオフ (2015年現在未完)
http://s.maho.jp/book/3b0ae2dbb66d9869/6960493036/

★番外編
埋火の名。 露編(続編中/琵琶湖の宿近くで高師直と再会する話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493066/
玉梓の名。 左虎編(続編中/新田軍偵察時に高師直と再会する話)
http://s.maho.jp/book/9aa78cd4f86e704b/6960493062/


□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □  ■ □ ■ □ 

以下のランキングに参加中です。

■ NEWVEL ランキング
http://www.newvel.jp/nt/nt.cgi?links=2014-03-1-35262

■ アルファポリス ランキング


■ 人気ブログ ランキング

人気ブログランキングへ

■ にほんブログ村 ランキング
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト
  
コメント

心震える作品との出会いって良いですよね。
rurubuさんは、本当にたくさんのお話に目を通されていて凄いです。
私は、携帯小説、って何ですか? というレベルで・・・(><)
ブログ小説とどう違うの? てか、小説は小説なんだよね? てか読んでみなよかな?

発表の場がどうあれ、良いものは良いし、心震えるのには何の条件もないのですよね。
なんというか、作品の出来不出来というよりも、自分がどう思うか、どう感じるかで見ていきたいな。なんちて。
ちなみに、rurubu作品は自分には全部ビンゴなので、今後もよろしくお願いします^^
けい│URL│08/05 19:50│編集
コメントする












 管理者にだけ表示を許可する?