良ければ、先にこちらをどうぞ
【目次】 『姫巫女と風使いの少年(仮)』シリーズ 【作品紹介】
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-299.html
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「鬼は謎だらけなんだ」

兄の凪(なぎ)の話を聞き漏らすまいと、隼(はやて)も起き上がった。

「今、里長をはじめ、近隣(きんりん)の里も躍起(やっき)になって調べている」
「もういくつもの村や里がそのせいでなくなったと聞いたよ。理由もわからず、人々が死に絶えていたって。本当なの?」

隼の問いに、凪は頷(うなづ)いた。

「ああ、そうだ。ある種の伝染病(でんせんびょう)とも考えられたらしいが、医術師(いじゅつし)の診(み)たては違っていた。心の蔵(ぞう)が何らかの強い衝撃(しょうげき)を受け、止まっていたそうだ。かろうじて息の残った者に聞いても、正気(しょうき)をなくしていてよくわからない。ただ、うわ言のようにこう繰り返すだけ…」

隼は息をのんで、凪の言葉を待った。

「…『鬼が来た!』と…」

その時、何の前触れもなく、突然たき火の火が消えた。

「え?」

隼は慌ててあたりの様子をうかがう。息を殺し、闇夜にひそむ気配を探る。すると、いきなり自分の肩を誰かが強く揺さぶった。振り払えないほど強く―。鋭い爪が皮膚にまで食い込み、あまりの恐怖に隼は叫んでいた。

「悪い悪い。冗談が過ぎた!」

凪は声を立てて笑いながら、隼の肩から自分の手をおろす。そして慣れた仕草で、また焚き火を起こした。

「…凪、驚かせるなよ!」
「いや~、弟の成長を見ようと思っただけさ。まだお前がそんなに怖がりだったとはな。一人前っていってもまだまだ子供なんだな」

隼をからかいながらも、兄はどこか嬉しそうだ。

「冗談が過ぎるだろう?…ったく!」
「こういう得体のしれないものはさ、人の恐怖心につけ込むものなんだよ。だから隼、堂々としているのが一番いいぞ」

凪は悪気もなくそう言い、あっけらかんとしたものだった。兄の強靭(きょうじん)な精神力を見習いたいものだと隼は思った。


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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

しばらく影響を受けた作品紹介を省略します。書くピッチあげたくて。読み返してないので、物語のデキもずいぶんと雑になってそうで申し訳ないです。すみません。今は書くことに、声を聞くことに集中。

★ 明日香(from天地雅楽)『時空の風』 ★
http://nicoviewer.net/sm11517920

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コメント

え、ちょっとちょっと。アニキも謎だ。超絶に強そう。

鬼。不穏ですねえ。朝まで無事に居られますように。
けい│URL│05/15 18:56│編集
けいさんへ
いつも本当にありがとうございます!

> え、ちょっとちょっと。アニキも謎だ。超絶に強そう。鬼。不穏ですねえ。朝まで無事に居られますように。

そうなんです。アニキもちょっと謎なんですよね~。(けいさんのアニキって呼び方いいですね。少しその道の人みたい!?^^)彼は何かを弟くんにまだ隠しているみたいですよね。この先、もっと謎になるかもしれません。好きです、ミステリアス男子(←特に意味なし)次回が最初のターニングポイントです~。
rurubu1001│URL│05/16 04:07│編集
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