※良ければ、先にこちらをどうぞ。
【目次】 淑玲『宮廷浪漫』シリーズ 【作品紹介】
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-253.html
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とりあえず、私は状況を整理してみた。

「聞きたかったんだけど、この4人以外の商店街組は、私のことをどう思ってるの?このままじゃ認めてくれないっていうのは平勝がさっきいってたけど。ぶっちゃけ、私に対する商店街組評価はどの程度のものなの?」

4人は顔を見合わせると、苦笑した。…え、苦笑(失笑)?私、へんなことを言ったかしら?

「自分でそれを聞くのがすげえな。まあ、淑玲を毛嫌いしてはないけど、印象はかなり悪い。さっきのでさらに」と平勝(へいしょう)。
「俺らがうまくフォローしてギリ認めてくれそうってとこかな。でも、それじゃあ、淑玲とあいつらは、かりそめの友情ってやつじゃない?」と渾沌(こんとん)

なるほど。

「ってことは最悪みんなの力で、商店街組は私を認めてくれそうなのね」

私があっさりそういうと、すかさず

「おいっ!最初から俺ら(僕ら)頼みかよ(なの)っっ!?」

という総ツッコミがきた。

「っていうか、自分がよく思われてないことを聞いて少しも落ち込まないのが凄いね。さっきまで泣きそうだったのに…」と真野(まの)。

私はにっこりと笑顔で返した。

「さっきまでは一人でどうにかしなくっちゃって全部抱え込んでたから、すーっごく苦しかったのよ。でも、今は違う。みんながこうやって相談にのってくれて一緒にどうすればいいか考えてくれる。助けてくれるじゃない?そういう人たちがいるだけで心強さは全然違うわ。そうでしょう?」

私の発言にみんな一瞬黙り込んでから、また苦笑した。でも、今度は少し照れながら…。

「おまえ、あれだな」と平勝。
「よく恥ずかしいことを堂々と言えるよ」と渾沌。
「淑河(しゅくが)もそういうところがあるけど…」と真野。
「なんか人たらしというか…ね?」と珠露。

…人たらし…?…なんかそれってあんまり、いい意味じゃなさそうな…?気のせい?

「まあいいわ!(←「いいんだ!?」再び総ツッコミ)で、話は戻すけど、最悪みんなの力を借りれば、商店街組はなんとかいけるってことね。もちろん最初からみんなに投げるつもりはないわよ。私もきちんと認めてもらいたいから。でも、地道に時間をかけて仲良くなるって方法は今回はまずないのよね。期限は二日だから」
「期限二日って、明後日の昼までかー」
「短いなー」
「そうなの。何より時間がないのよ。だから、手っ取り早く私がいたら利点(メリット)ありっていうアピールが効果的な気がするんだけど、それを講義中かそれ以外の休み時間でどうやってするかっていう…。講義中ってもう花街組のあの二人に対する防御しか余裕ない気がする…」

あの三白眼と白蛇の顔が忘れられない。あいつらはなんだかんだと小ズルいのだ。

「…でも、防御だけしててもな。結局はあいつらも認めさせないといけないんだろう?全員認めないとダメって先生、いってなかったっけ?」

そう。そこが最大の難点…。でも、さっきの彼らに対する珠露のやり方を見て、ちょっと何か閃きそうになったのだ。まだ具体的にこれだ!とはいえないんだけど…。

「あ、そういえばさっき珠露の…」
「え?」

― 珠露の言ってた花街組の事情ってなに? ―

私は言いかけて慌てて言葉を飲みこんだ。その件は、簡単に聞いてはいけないような気がした。たぶん珠露の素性に関わることだ。これはあの時のやりとりを見て感じたこと。思い当たったこと。まだ確信ではない、勘でしかないけど…。

「…そう言えばさっき珠露の…お弁当、おいしかったわね!」

私がそう言い直すと、

「なんだよー、淑玲。腹が減ったのかよー」

と他の三人が笑った。さすがにちょっと無理やりすぎただろうか?苦笑していると、当の珠露が私にあたたかな笑顔を向けてくれた。

「そういえば、おやつの胡麻団子がたくさんあったんだ。みんなで食べようよ。おいしいお茶も飲みたくない?淑玲、一緒にお茶を淹れに行こうよ。まだ案内してなかったよね?ここには御膳房(ごぜんぼう/宮廷の台所)とまで言えないだろうけど、わりと大きな厨房があるんだよ」
「そうなんだ。私もお茶を淹れるの手伝うわ」

私たちは一緒に立ち上がった。

― そこでさっきのことを話すよ ―

なんとなく珠露にそう言われたような気がした。


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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ YUKI『ひみつ』 ×  原泰久『キングダム』 ★ 

休みの間に、どれだけ書けるか…。書いては寝て、書いては寝て…を繰り返してて、あんまり休みの感覚がありません。曜日の感覚も。30日は出社日なので、忘れないようにしないと。

① YUKI『ひみつ』
https://www.youtube.com/watch?v=6AgspVD_ozg
YUKIを聞いていれば、淑玲の物語はなんとかなる!そう思って毎回聞いています。

② 原泰久『キングダム』
https://www.youtube.com/watch?v=Zeu8uPUoxwM
少女漫画系が続いたので、このあたりで少年漫画系を。孤児で奴隷の信(しん)と漂(ひょう)の将来の夢は武功を上げ、大将軍になること。そんなある日、漂が皇帝の影武者に選ばれ、戦乱の犠牲になってしまう。漂と最後に交わした約束を果たすべく信は皇帝(後の始皇帝)を助けようとするが…。奴隷→歩兵→小隊長→部隊長そして…。と上り詰めていく信があついです。しかも女性キャラも軍師や剣豪だったりして、カッコいいんですよ。私は信の才能をいち早く見抜いた王騎(おうき)将軍が好きでした。一見オカマさんっぽいんですけど、超強いんですよ。


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次回更新まで、しばらくお待ちください。待たれている間に、こちらの物語なんぞどうでしょうか?
【第51夜】 少年の夢(中華風のお話。1話完結です)
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-54.html
【第57夜】 笠森お仙騒動記
(淑玲に似た気が強いヒロインが登場します。ちなみに舞台は江戸。1話完結です)
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-61.html
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コメント

そうだよ、淑玲ちゃん。
一人の力なんて所詮微々たるもの。
みんながいるんだから、協力協力^^
お茶くらい、ふるまってあげよう(←ちょと違う)

珠露とのお茶淹れタイムにどんなことが聞けるのでしょうか。
珠露、実はワケ有り?
けい│URL│05/03 12:27│編集
けいさんへ
いつも本当にありがとうございます!

> そうだよ、淑玲ちゃん。一人の力なんて所詮微々たるもの。みんながいるんだから、協力協力^^お茶くらい、ふるまってあげよう(←ちょと違う)

そそそ。一人の力なんて所詮微々たるものなんですよね。淑玲はちょっと自分を買いかぶってたのかもしれません。ぜひぜひ、お説教&反省会でもしながら、お茶を振る舞って下さると嬉しいです。

> 珠露とのお茶淹れタイムにどんなことが聞けるのでしょうか。珠露、実はワケ有り?

珠露のわけあり?素性がわかるのかどうか。お茶会となる次回(?)さてさてどうなることやら~^^
rurubu1001│URL│05/03 19:57│編集

二日という期限が厳しいですね。せめて一ヶ月あればという感じですが。
珠露くんの素性がどう関わってくるのか。続きも楽しみに読ませていただきますね(*^。^*)
椿│URL│05/06 13:55│編集
椿さんへ
いつも本当にありがとうございます!

> 二日という期限が厳しいですね。せめて一ヶ月あればという感じですが。珠露くんの素性がどう関わってくるのか。続きも楽しみに読ませていただきますね(*^。^*)

そうなんですよね。2日という期限なんですよ(なんでこうなったのか、自分でもよくわからないのですが…)友人関係を築くのって時間がないと難しいですよね。珠露の素性もこの後、明らかになると思います。淑玲が果たしてどうするのか、彼女も花街組にやられっぱなしではないと思うので、この後の淑玲の反撃(?)をお楽しみ下さいね^^
rurubu1001│URL│05/07 00:32│編集
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