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僕がユリと初めて会ったのは高二の秋だった。

どこの学校でもそうだと思うが、僕らの高校も、もちろん学校行事というものが存在していて、それを仕切る実行委員は二年がやると決まっていた。都内でも有名な進学校だったから、受験シーズンともなる三年は、もっぱら勉強に専念せよということだったのだろう。

困ったことに、僕らの高校は勉強だけではなく、部活動もかなり盛んだった。さすが教育理念に文武両道をかかげているだけはある。でも、正直なところ、学生たちは勉強と部活でいっぱいいっぱい。だから、僕に限らず、みんな学校行事の実行委員なんて度外視していたと思う。

春の体育祭実行委員はうまく逃げのびた僕だったが、秋の文化祭のそれには見事につかまってしまった。何て事はない。僕が風邪で学校を休んだ日に、これ幸いとクラスメートが文化祭実行委員を僕に押し付けたのだ。

「まあ、不運だと思ってさー」

僕はクラスメートの友情なんてこんなものかと少しかなしくなったが、男らしく腹をくくったのだった。

その日の放課後に、早速集まりがあるときいて、生徒会室の隣りにある学生会議室に向かった。ドアを開けるとそこは、賑やかで楽しそうな雰囲気に満ちていた。

一人の女の子がみんなにからかわれ、場を和ませているらしい。その明るく澄んだ笑顔が眩しくて、僕は目を細めて彼女を見つめた。

「あ、ラスボスが来たぜ。中に入れよ」

女の子をからかっていたメガネ男が僕に気づき、手招きをする。女の子も振り返って、僕を見つめた。つぶらな瞳が僕をとらえると、小さく会釈した。

「ラスボス、名前は?」

メガネ男が臆面もなく、僕に向かってきいてくる。ラストのボス、通称ラスボスとは、どうやら僕のことらしい。

「サイトウ。サイトウコウタ…です」

僕がそう名乗ると、みんながいっせいに拍手をする。何事かと思って、目を見開くと、

「おめでとう、サイトウくん。君はなんと今年の文化祭実行委員長に選ばれましたあー!!」

と喜び、騒いでいるじゃないか。

「―― はあ!?」

慌てて聞き返すと、さっきの女の子が僕に近づいてきて、同情するようなまなざしでこう教えてくれた。

「毎年、最初の集まりで一番最後に来た人が委員長をやるらしいの。ちなみに最後から二番目の私が副委員長みたい」

僕はすぐには物が言えず、唖然としてしまった。

―― まじか!?

みんながニヤニヤと僕らを見つめている。そうか、さっき女の子がみんなにからかわれていたのはこれか!と、今さらながら気付いた。

「ちなみにラストから三番目の俺が、副委員長補佐でーす」

とメガネ男が抜群のタイミングで立ち上がり、みんなの笑いを誘った。委員長でなく、副委員長補佐ってなんだ!?委員長の立場は…?

「うそうそ。本当は書記と会計、兼任役ね。俺、マエダタカシ。よろしくな」

そう笑うメガネ男の名前に、俺は聞き覚えがあった。

「ん?マエダタカシって…あ!もしや毎回テストで学年一位の!?」

タカシは最初きょとんとしていたが、しばらくしてから、ぷっと吹き出した。

「っていうかお前、自己紹介した人間にいきなりそれかよ。まあ、今のところは学年一位だけどね」

さらりと嫌味なく受け流すタカシを見て、僕は思った。きっと恨みや妬みをあまりもたれないタイプだろうし、もしそうだとしても、今みたいにうまく流せる奴なんだろう。

タカシは僕のことがどうもツボにはまったらしく、ニヤリと笑った。僕もタカシという人間が気に入って同じように笑い返した。

「…あ、あのー」

声が下の方から聞こえてきて、視線を下げると、さっきの女の子がはにかみながら訴えている。

「あ、ごめん。忘れてた!お前、ちっちゃいし」

タカシが女の子の頭を勢いよく撫でると、ショートの髪がボサボサになった彼女は少しぶすっとした。

「ほら、そんな顔してないで、ラスボス委員長にあいさつしなきゃだろ?」

タカシが宥め、彼女はこくりと頷いた。それから、さっと髪を整えてから僕に向き直り、

「ミサワユリです。よろしくね」

と、あの眩しい笑顔で僕を迎えてくれたのだった。



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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ 青春作品特集① ★

確かユリの第1回で影響を受けた作品紹介をすでにしたので、こちらで私の大好きな他の青春作品の紹介をさせてもらおうかなと。

①  氷室冴子『海がきこえる』
http://www.nicozon.net/watch/sm4492876
氷室冴子の原作小説。後にジブリの若手集団によりアニメ化。どちらもおすすめ。UPしたアドはジブリ版を誰かが予告風にMAD編集したものかな。舞台は高知。そこで平凡に暮らしていた高校生たちは東京から来た転校生の女の子に振り回されることに…。

兄に借りたまま、未だに私の手元にある小説(兄、ごめん!)。今は亡き氷室冴子さんを知った作品。氷室さんは私にかなり影響を与えてくれた作家で、彼女が少女小説家と知った時は衝撃でした…。それまで私はその手のジャンルをなめてかかってたんですよね。そう言う偏見を壊してくれたのも彼女でした。『海がきこえる』は彼女自身そういう思いもあったのか、男性読者が多いんです。みんなきっと里伽子みたいな女の子に振り回されて、杜崎拓に共感したんだろうな。彼と松野との出会いや友情も見どころの一つ。土佐弁もいいんですよね。

つづき【第74夜】 僕らの朝(『ユリ』シリーズ3)
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-80.html

戻る【第2夜】 イヴの訪問者(『ユリ』シリーズ1)
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-2.html

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前回UPした【第67夜】知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)には、もう一つ違った結末がありました。せっかくなので、UPを。もし、興味のある方がいたらどうぞ~。

↓もう一つの結末ver.です(ラストだけ少し違います。*が目印です)↓


=====================================

「おや、ムハンマド。また来たのかい?」

ムハンマドと呼ばれた少年は、豊かな髭をたくわえた男に大きな声で挨拶をした。

「こんにちは、館長さん!今日も物語を聞きに来ました」

館長と呼ばれた男は笑顔で少年を迎えた。

「お入り、ムハンマド。ようこそ、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』へ」

ここは今から約1100年前のイラク、バグダッド。

当時、この地はユーラシア最大の都市として栄えていた。カリフ(※王または指導者の称号)と呼ばれるイスラム最高権威者のもと大きな争いもなく、人々は明るく豊かに暮らしていた。

チグリス・ユーフラテス両河が生んだ肥沃な土地は陸路・水路ともに他民族との交易を盛んにし、北東はイラン、北西はシリア、南西はメッカの方向、南東はチグリス川へと繋がり、その中心であるバグダッドは莫大な富を手に入れ、大いに繁栄した。この地が「世界の十字路」または「平和の都(マディーナト・アッサラーム)」と呼ばれるゆえんである。

交易が運ぶのは何も金や名声、食料や物だけではなかった。知識や文化も運んきた。

時のカリフはそこに目を付け、国の知識・文化レベルを上げるため、古今東西の文献をイスラムの言語であるアラビア語に翻訳することを国家事業とした。

その担い手となった場所が、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』である。
世界の知識の宝庫として、世界の大図書館として、何十万という蔵書が収蔵された。

そこに毎日のように通いつめる少年がいた。先ほどの少年、ムハンマドである。

「妹はすっかりシンドバッドの虜なんです。いっぱい笑うようになって、これも館長さんのおかげです」

ムハンマドはある日、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の扉を叩いた。

館長が事情をきくと、病で伏せている妹のために面白い物語を聞かせてやりたいと言う。自分が覚えた昔話や童話は底をつき、途方に暮れてしまった。そこで『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の噂を聞いた。

なんでも『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちに知らないものなどないらしい。彼らに聞けば、面白い物語を教えてくれるにちがいない。そう信じて、ムハンマドはここにやって来たのだ。

「さて、昨日はどこまで話したかな?」

館長は翻訳作業部屋にムハンマドを案内すると、腰を下ろした。ムハンマドもそれにならう。

「シンドバッドが深い谷底に落ちたところです」

作業部屋では『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちがそれぞれの翻訳作業に没頭していた。最初は彼らの邪魔になるのではないかとおそれたムハンマドだったが、自分など眼中にないことをすぐに知ることとなった。彼らの集中力は高く、こちらが息をのむほどの凄まじい速さで筆を走らせていた。もしかしたら、自分の存在すら気づいてないのかもしれない。

「おお、そうだったな。航海に出たシンドバッドは、上陸した無人島に置き去りにされてしまった。島には巨大な鳥がいて、その足に自分自身を結びつけて脱出するが、ついた先はダイアモンド鉱石で構成された峻険な山に囲まれた谷間だった…ここまでだったかな?」
「はい。とても気になるところで終わってしまって、妹に続きをせがまれて大変でした。僕もまだ続きを知らないんですから、話すことなんてできませんし…」

館長はふっと笑った。

「それは少し気の毒なことをしたね。でも、物語は昔から気になるところで終わり、次回に続くものなんだよ。その方が、より楽しみが増すだろう?」
「そうか、それもそうですね」

ムハンマドはにっこりした。しかし、その目は妹に負けないくらい輝いている。兄妹そろって好奇心旺盛なのだろう。館長は立派な髭を軽く整えると、口を開けた。

「さあ、続きを話そう。シンドバッドの落ちた谷底には大蛇がうようよしていた」

それを聞いてムハンマドの顔は青くなった。

「…大蛇って、蛇のことですか?」
「そうだよ。巨大な蛇だ。とても怖いだろう?だから、シンドバッドは逃げ場を探したんだ。すると、骨付き肉が落ちていた」
「骨付き肉?」
「…ムハンマドは骨付き肉を知らないのかい?」

頷くムハンマドに館長は咳払いをして訂正した。

「骨付き肉ではないな。確か…あれはそう、切り落とされた羊の生肉だったな」

ムハンマドの納得した様子に安心して館長は続けた。

「それは、こういう険しい場所でダイアモンドを採取するための仕掛けだったんだよ。付近の住人は羊の生肉を崖から落として鉱石を肉に食い込ませ、それを巨大な鳥たちが運び上げるのを待って奪い、肉からダイアモンドを取り出したんだ」
「頭がいいなあ。ダイヤモンドってきれいな石ですよね?」
「そうだよ。もっとも固い鉱石と言われている」

妹に見せてやりたい、ムハンマドは自分も見たことのない石に思いを馳せているのかもしれない。

「話を戻そう。シンドバッドは落ちているダイアモンドを掻き集めると、肉に自分自身を縛りつけた」
「え?まさかシンドバッドは…」
「そう、巨大な鳥がその肉を、取りにくるのを待ったんだね。やがて鳥が飛んできた…」

館長の絶妙の間に、ムハンマドの鼓動は高鳴った。ごくりと息をのむ音がはっきりと聞こえてくる。

「でも、恐怖は一瞬だった。気づけば、シンドバッドは宙に浮いていたんだ。彼は崖にいた住人たちの手を借りて、鳥の手を逃れ、こうして脱出を果たしたんだ。もちろん、住人たちにお礼としてダイヤモンドを渡したよ。でも、自分の分もちゃっかりポケットにしまっていただろうね」

手に汗を握っていたムハンマドは大きく息を吐いた。それから、拍手をして感動を伝えた。

「シンドバッドは、すごいなあ!いつも絶体絶命の危機を乗り越えて、笑っているんだから!!」

その感想に、館長は満足げに微笑んだ。

「さあ、今日はここまでだよ。家に帰って妹に聞かせてやるといい。続きはまた来た時にしよう」

ムハンマドはまた大きな声で挨拶をすると、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』を元気よく後にした。

ムハンマドを見送った館長が作業部屋に戻ると、翻訳に没頭していた住人たちが急に筆を止め、顔を上げた。

「帰ったな」
「帰りましたね」
「行ったようだな」
「行っちゃいましたね」

そして住人たちは同時に、安堵のため息をもらした。

「だから、言ったじゃないですか!骨付き肉なんて、最近の若い子は知らないって!」

住人の中でも一番年の若い男が声をあげた。

「何を言うんだ!若いたって、お前は30代だろう?肉っていったら、骨付き肉!あれは、先祖代々わしらのロマンだったんじゃ!」

一番年長者である老人も負けじと声を張り上げ、反論した。

「何がロマンだ!イスラムは肉がほとんど禁止じゃないか。とっさに館長が僕らのよく食べる羊の肉にかえてくれたけど、超不自然でしたね!僕はムハンマドにあやしまれないか、ヒヤヒヤしっぱなしでしたよ…」

老人もそこは素直に反省をしているようで、小さい体をより小さくさせた。そこをとりなすのが館長の役目だった。

「まあまあ、スリリングなのは面白い物語の醍醐味だろう?」
「語り部がスリリングで、どうするんですかっ!?」

30代男の容赦ないつっこみに、館長も他の翻訳者たちも、愉快そうに笑った。

「いいじゃないか。ムハンマドのおかげで、こうして私たちも笑顔になれるんだから」

本当は物語なんて、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』には、まだ存在しない。彼らは膨大な数の文献、主に哲学や医学、天文学などと格闘していたのである。

しかし、思いつめた少年が訪れたあの日、その事情をきいた住人たちは、とっさに頷いてしまった。「面白い物語が、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』にある」と。

「私はよく覚えているよ。私がムハンマドの事情をここできいていると、みんな鼻をすすったり、目頭をおさえたり、無言の圧力をかけてきてくれたことを…」

恥ずかしそうに頭を下げる住人たちに、館長は面白がって笑顔で続けた。

「それに、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちに知らないものはないと言われたら、期待にこたえないわけにはいかない。そうだろう?」

館長の絶妙の間は、ここでも健在だった。

「さあ、心優しい少年のために物語の続きを一緒に考えてくれ。みんな一緒なら、より素敵な物語ができるだろう」

住人たちは観念したように笑った。
今夜も残業になるな。まあ、それも悪くないか、と思いながら…。


   *


ムハンマドと呼ばれていた少年は、街一番活気のあるバザール(市場)を目指して走っていた。

「あ、いたいた!王子、どこに行かれてたんですか?」

王子と呼ばれ、少年は馴染み深い顔に手を振った。

「悪い。ちょっとまた近くを散歩していた」
「バザールの中を探してもいないから、焦りましたよ」

少年は優雅に笑った。平民の装いをしていても、どこか品の良さが香る。声をかけた男はあきれた。

「毎日、王宮を抜け出して…全く!少しは私の身にもなって下さいよ」
「すまんすまん、実は面白い場所を見つけてな」
「…面白い場所?」
「ああ。知恵者が住むというから、どんなところか気になって訪ねてみたのだ。すると、これが中々面白くてな。…私がカリフになったら、王宮に招いてやってもいい。その前に私の正体に気づけばの話だが…」

思い出し笑いをする王子に、世話係の男は肩をすくめた。

「はいはい。よくわかりませんが、ハールーン王子が楽しかったことだけはわかりましたよ。さあ、早く妹君のお土産を買って帰りましょう」
「アッバーサは物語があれば充分だろう」
「は?」
「いやいや、早く元気になるよう精のつくものを買っていくか」

王子は少し思案してから、手を叩いた。

「そうだ!骨付き肉とやらはどうだろう?」

著者不明の『アラビアンナイト(千一夜物語)』はここバクダッドで生まれ、長く語り継がれることになる。その物語の中で一人、実在の人物がいた。度々王宮を抜け出して、街に繰り出す風流な王…。

彼の名は、ハールーン・アッ=ラシード。アッバース朝全盛期のカリフである。

もしかしたら、『アラビアンナイト(千一夜物語)』は、彼と『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちとの出会いが生んた物語だったのかもしれない。

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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ NHKスペシャル『文明の道⑥バグダッド大いなる知恵の都』×the guitar plus me『highway through desert』★

私が書く物語は、半分フィクション感覚でお読みになって下さると嬉しいです^^

① NHKスペシャル『文明の道⑥バグダッド大いなる知恵の都』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2003/1012/
【第63夜】往復書簡と今回ので、初めて世界史に挑戦しましたが、どうだったでしょうか?私は知らない歴史だったんですけど、世界史の授業ではふれるところだったのかな?ちょっとふざけすぎたかも。

② the guitar plus me『highway through desert』
http://www.youtube.com/watch?v=a93AVCDfqn0
前にUPした【第63夜】往復書簡 も彼らを聞いていたのですが、なんとなく今回もこれを聞いてました。優しい物語を書きたくなる音楽なのかな?

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「おや、ムハンマド。また来たのかい?」

ムハンマドと呼ばれた少年は、豊かな髭をたくわえた男に大きな声で挨拶をした。

「こんにちは、館長さん!今日も物語を聞きに来ました」

館長と呼ばれた男は笑顔で少年を迎えた。

「お入り、ムハンマド。ようこそ、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』へ」

ここは今から約1100年前のイラク、バグダッド。

当時、この地はユーラシア最大の都市として栄えていた。カリフ(※王または指導者の称号)と呼ばれるイスラム最高権威者のもと大きな争いもなく、人々は明るく豊かに暮らしていた。

チグリス・ユーフラテス両河が生んだ肥沃な土地は陸路・水路ともに他民族との交易を盛んにし、北東はイラン、北西はシリア、南西はメッカの方向、南東はチグリス川へと繋がり、その中心であるバグダッドは莫大な富を手に入れ、大いに繁栄した。この地が「世界の十字路」または「平和の都(マディーナト・アッサラーム)」と呼ばれるゆえんである。

交易が運ぶのは何も金や名声、食料や物だけではなかった。知識や文化も運んきた。

時のカリフはそこに目を付け、国の知識・文化レベルを上げるため、古今東西の文献をイスラムの言語であるアラビア語に翻訳することを国家事業とした。

その担い手となった場所が、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』である。
世界の知識の宝庫として、世界の大図書館として、何十万という蔵書が収蔵された。

そこに毎日のように通いつめる少年がいた。先ほどの少年、ムハンマドである。

「妹はすっかりシンドバッドの虜なんです。いっぱい笑うようになって、これも館長さんのおかげです」

ムハンマドはある日、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の扉を叩いた。

館長が事情をきくと、病で伏せている妹のために面白い物語を聞かせてやりたいと言う。自分が覚えた昔話や童話は底をつき、途方に暮れてしまった。そこで『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の噂を聞いた。

なんでも『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちに知らないものなどないらしい。彼らに聞けば、面白い物語を教えてくれるにちがいない。そう信じて、ムハンマドはここにやって来たのだ。

「さて、昨日はどこまで話したかな?」

館長は翻訳作業部屋にムハンマドを案内すると、腰を下ろした。ムハンマドもそれにならう。

「シンドバッドが深い谷底に落ちたところです」

作業部屋では『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちがそれぞれの翻訳作業に没頭していた。最初は彼らの邪魔になるのではないかとおそれたムハンマドだったが、自分など眼中にないことをすぐに知ることとなった。彼らの集中力は高く、こちらが息をのむほどの凄まじい速さで筆を走らせていた。もしかしたら、自分の存在すら気づいてないのかもしれない。

「おお、そうだったな。航海に出たシンドバッドは、上陸した無人島に置き去りにされてしまった。島には巨大な鳥がいて、その足に自分自身を結びつけて脱出するが、ついた先はダイアモンド鉱石で構成された峻険な山に囲まれた谷間だった…ここまでだったかな?」
「はい。とても気になるところで終わってしまって、妹に続きをせがまれて大変でした。僕もまだ続きを知らないんですから、話すことなんてできませんし…」

館長はふっと笑った。

「それは少し気の毒なことをしたね。でも、物語は昔から気になるところで終わり、次回に続くものなんだよ。その方が、より楽しみが増すだろう?」
「そうか、それもそうですね」

ムハンマドはにっこりした。しかし、その目は妹に負けないくらい輝いている。兄妹そろって好奇心旺盛なのだろう。館長は立派な髭を軽く整えると、口を開けた。

「さあ、続きを話そう。シンドバッドの落ちた谷底には大蛇がうようよしていた」

それを聞いてムハンマドの顔は青くなった。

「…大蛇って、蛇のことですか?」
「そうだよ。巨大な蛇だ。とても怖いだろう?だから、シンドバッドは逃げ場を探したんだ。すると、骨付き肉が落ちていた」
「骨付き肉?」
「…ムハンマドは骨付き肉を知らないのかい?」

頷くムハンマドに館長は咳払いをして訂正した。

「骨付き肉ではないな。確か…あれはそう、切り落とされた羊の生肉だったな」

ムハンマドの納得した様子に安心して館長は続けた。

「それは、こういう険しい場所でダイアモンドを採取するための仕掛けだったんだよ。付近の住人は羊の生肉を崖から落として鉱石を肉に食い込ませ、それを巨大な鳥たちが運び上げるのを待って奪い、肉からダイアモンドを取り出したんだ」
「頭がいいなあ。ダイヤモンドってきれいな石ですよね?」
「そうだよ。もっとも固い鉱石と言われている」

妹に見せてやりたい、ムハンマドは自分も見たことのない石に思いを馳せた。

「話を戻そう。シンドバッドは落ちているダイアモンドを掻き集めると、肉に自分自身を縛りつけた」
「え?まさかシンドバッドは…」
「そう、巨大な鳥がその肉を、取りにくるのを待ったんだね。やがて鳥が飛んできた…」

館長の絶妙の間に、ムハンマドの鼓動は高鳴った。ごくりと息をのむ音がはっきりと聞こえてくる。

「でも、恐怖は一瞬だった。気づけば、シンドバッドは宙に浮いていたんだ。彼は崖にいた住人たちの手を借りて、鳥の手を逃れ、こうして脱出を果たしたんだ。もちろん、住人たちにお礼としてダイヤモンドを渡したよ。でも、自分の分もちゃっかりポケットにしまっていただろうね」

手に汗を握っていたムハンマドは大きく息を吐いた。それから、拍手をして感動を伝えた。

「シンドバッドは、すごいなあ!いつも絶体絶命の危機を乗り越えて、笑っているんだから!!」

その感想に、館長は満足げに微笑んだ。

「さあ、今日はここまでだよ。家に帰って妹に聞かせてやるといい。続きはまた来た時にしよう」

ムハンマドはまた大きな声で挨拶をすると、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』を元気よく後にした。

ムハンマドを見送った館長が作業部屋に戻ると、翻訳に没頭していた住人たちが急に筆を止め、顔を上げた。

「帰ったな」
「帰りましたね」
「行ったようだな」
「行っちゃいましたね」

そして住人たちは同時に、安堵のため息をもらした。

「だから、言ったじゃないですか!骨付き肉なんて、最近の若い子は知らないって!」

住人の中でも一番年の若い男が声をあげた。

「何を言うんだ!若いたって、お前は30代だろう?肉っていったら、骨付き肉!あれは、先祖代々わしらのロマンだったんじゃ!」

一番年長者である老人も負けじと声を張り上げ、反論した。

「何がロマンだ!イスラムは肉がほとんど禁止じゃないか。とっさに館長が僕らのよく食べる羊の肉にかえてくれたけど、超不自然でしたね!僕はムハンマドにあやしまれないか、ヒヤヒヤしっぱなしでしたよ…」

老人もそこは素直に反省をしているようで、小さい体をより小さくさせた。そこをとりなすのが館長の役目だった。

「まあまあ、スリリングなのは面白い物語の醍醐味だろう?」
「語り部がスリリングで、どうするんですかっ!?」

30代男の容赦ないつっこみに、館長も他の翻訳者たちも、愉快そうに笑った。

「いいじゃないか。ムハンマドのおかげで、こうして私たちも笑顔になれるんだから」

本当は物語なんて、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』には、まだ存在しない。彼らは膨大な数の文献、主に哲学や医学、天文学などと格闘していたのである。

しかし、思いつめた少年が訪れたあの日、その事情をきいた住人たちは、とっさに頷いてしまった。「面白い物語が、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』にある」と。

「私はよく覚えているよ。私がムハンマドの事情をここできいていると、みんな鼻をすすったり、目頭をおさえたり、無言の圧力をかけてきてくれたことを…」

恥ずかしそうに頭を下げる住人たちに、館長は面白がって笑顔で続けた。

「それに、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちに知らないものはないと言われたら、期待にこたえないわけにはいかない。そうだろう?」

館長の絶妙の間は、ここでも健在だった。

「さあ、心優しい少年のために物語の続きを一緒に考えてくれ。みんな一緒なら、より素敵な物語ができるだろう」

住人たちは観念したように笑った。
今夜も残業になるな。まあ、それも悪くないか、と思いながら…。

長く語り継がれる『アラビアンナイト(千一夜物語)』はここバクダッドで生まれたが、著者は不明である。

もしかしたら、それは『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』の住人たちが、一人の少年のために創り上げた物語だったのかもしれない。

少年は明日もきっと、住人たちに笑顔で迎えられるだろう。

「ようこそ、『知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)』へ」、と―。


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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ NHKスペシャル『文明の道⑥バグダッド大いなる知恵の都』×the guitar plus me『highway through desert』★

私が書く物語は、半分フィクション感覚でお読みになって下さると嬉しいです^^「知恵の館」を書きたくて書けなくて今週悶々としていました。本当はもう一つ結末があったんですけど、それはまた今度書き直すか、新しい物語にできたらと思います。円城都市についても書きたかったしなあ。

けいさんリクエストの友情モノを目指したつもりですが、微妙にそれたような気もしなくもないです…大丈夫かな?

① NHKスペシャル『文明の道⑥バグダッド大いなる知恵の都』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2003/1012/
【第63夜】往復書簡と今回ので、初めて世界史に挑戦しましたが、どうだったでしょうか?私は知らない歴史だったんですけど、世界史の授業ではふれるところだったのかな?ちょっとふざけすぎたかも。

② the guitar plus me『highway through desert』
http://www.youtube.com/watch?v=a93AVCDfqn0
前にUPした【第63夜】往復書簡 も彼らを聞いていたのですが、なんとなく今回もこれを聞いてました。優しい物語を書きたくなる音楽なのかな?

良ければ、こちらもよろしくお願いします。ラストが少し違います。
【第68夜】 知恵の館(バイト・アル=ヒクマ) もう一つの結末
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-74.html

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アルへ。

書簡、ありがとう。

まさかこんなにも君と気が合うなんて思わなかったよ。

国も人種も違う僕らだけど、共通の趣味があって嬉しいな。

ちなみに今、僕も天体観測にハマってる。

星はいいよね~!男のロマンだよね~!

僕の故郷、シチリアは星が結構よく見えるんだ。そちらはどうだい?

何気にロマンチストだったフリッツより。

  *

フリッツへ。

書簡をありがとう!

まさか君が俺らの言語、アラビア語で返事をしてくれるなんて思わなかったよ。

語学が堪能なんて中々やってくれるじゃん!と正直おじさんは驚いた。

最近の若者は~!と色々説教してやるつもりだったのに調子が狂っちまったぜ。

そんな君に敬意を表して、いいものをプレゼントしてやろうじゃないか。

さあ、受け取れ!このロマンチスト!

星なんてこっちは降るほどあるわ!がはは!

ただ、老眼が始まって遠くの星がよく見えてるだけかもしれないアルより。

  *

アルへ。

書簡、ありがとう!っていうか、プレゼントがまじヤバいんだけど!!

だって、これ天体観測儀じゃん!!

星好きっていったのが、まさかの展開!こんな嬉しい仕打ちが待ってたなんて…。

おっさん、すげー。やってくれるぜ!

息子の次に超大事にします!ありがとうございます!

ちなみに語学はね、そこそこできるよ。でも、個人的にアラビア語はしっかりやったつもり。

だって今のところ、一番学問の知識が豊富なのはイスラムじゃん。

医学も科学もそっちが抜きんでてる。すげーよ、星の知識も含めてさ。

いつかアルのいるイスラムにも行けるといいな。

でも、お互い立場が微妙だからね…。夢の話か。

でも、アルとこうして書簡のやりとりをしてると、

夢が実現しそうというか、叶いそうな気がするんだよね。

変だよね。星の見過ぎかな?

目の疲れにはブルーベリーが良いって聞いたフリッツより。

  *

フリッツへ。

書簡をありがとう!プレゼント、気に入ってくれて何より。

っていうか、息子の次にかよ!って思ったけどな。

まあ、子供は宝だ。当然だ。大事にしろ。

なんせ世界に誇る大図書館があるからな、こちとら。学問知識ハンパないね。

今日もきっとそこに世界の知識が届いてる。イスラムの自慢さ。

フリッツの息子が喜びそうな面白い物語だってある。

確か名前はそう「アラビアンナイト(千一夜物語)」っていったかな。

まだ読んでないから、内容は知らん。

お互い立場が微妙だからね…ってフリッツ、真正面から切り込むとかさ。

どんだけ向こう見ずなの!?ってなったわ!まだまだ青いぞ。

でも、友よ。

俺はそんな君が嫌いじゃない。

だから、あのことをどうにかできないかと日々考えてる。

シチリアや君に興味津々なアルより。

  *

アルへ。

書簡、ありがとう!

イスラムや君にこちらが興味津々。

大図書館の話には、胸が躍ったね。息子にもその物語を聞かせたいものだよ。

アルは学問のよき導き手だな。いい王だと思う。僕なんて比べものにならないほど。

哀しい知らせをしなくちゃいけない。

もたもたしている僕に、ついにローマ法王がキレまして

十字軍を引き連れてそちらに出兵することになった。

キリストとイスラムの聖地の取り合いって、永遠に続くのかな。

血のたくさん流れている場所が本当に僕らの、君らの、聖地なのかな?

最近さっぱりわからない。

だから、出兵すると見せかけて仮病になって早々と帰国する予定。

やっぱり青いかもしれないフリッツより。

  *

フリッツへ。

書簡をありがとう!

君はとんだ役者だな。仮病ってチフスかよ。たまげたわ!

一応、不安だから俺の薬剤師アルバイタールに頼んで、薬を作ったので送ります。

噂じゃ、法王が出兵失敗に激怒し、君はキリスト教から破門されたと聞いたよ…。

本当に仮病だよな?大丈夫だよな?ちょっと心配。いや、かなり心配なアルより。

  *

アルへ。

書簡、ありがとう。僕は元気になりました。君の薬のおかげだね。

仮病とか言ってた矢先、本当にチフスになるんだもんな。びっくりしたぜ。

まあ、破門は予想外だけど、これで堂々と君と本題に入れるんじゃないかな?

僕が今の立場を守れるのも、時間の問題だ。

だから、言おう。

アル・カーミル、僕の友よ。イスラムの王よ。

エルサレムは僕らキリスト教、君らイスラム教の聖地がある。

武力で支配するのではなく、互いの手をとろう。

よく理解している僕らなら、きっとそれができるはずだ。

ここに和平を申し出る。

きっとまわりから強い反発もあるだろう。

でも、君となら一緒に戦えると信じている。

友よ。

寛大なる者よ。

誠実なる者よ。

知恵に富める者よ。

一緒に悪役になってはくれないか?

僕の眺める星空が、君の空と繋がっていることを願う。

神聖ローマ帝国皇帝 フリードリッヒ2世

  *

フリッツへ。

奇跡の和平締結、お互いお疲れ様。

君の夢もようやく叶ったな。

本当に俺らの聖地『神殿の丘』に足を運んでくれるとは思わなかった。

しかも、礼拝の時を告げる祈りの声、アザーンを聞きたいと言うんだからね。

たまげたわ!でも、本当に嬉しかったよ。

反発は相変わらず、今日も俺たちを苦しめている。

でも、友よ。

ロマンチストよ。

俺はそんな君との悪役が嫌いじゃない。

今宵眺める星空も、君の空と繋がっていることを誇りに思うアルより。

  *


神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ2世とアイユーブ朝(イスラム系の王朝)アル・カーミルは書簡の交流を続け、1229年2月11日にヤッファ条約を締結、聖地エルサレムに平和をもたらした。それはアル・カーミルが亡くなるまでの、およそ10年間続いた。

彼の死から12年後フリードリッヒもこの世を去る。棺の中で眠るフリードリッヒはイスラム風の衣装を身にまとい、シャツの袖にはアラビア文字の刺繍が施されていたという。それはアル・カーミルからの贈り物だった。

友よ。

寛大なる者よ。

誠実なる者よ。

知恵に富める者よ。

勝利者よ!

いつかフリードリッヒがアル・カーミルに送った書簡の言葉。それに対する彼の返事だったのかもしれない。


2013年現在、聖地エルサレムでは未だ平和的解決は進まず、殺伐とした混乱が続いている。




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=影響を受けた作品のご紹介=
ここでは上の拙い物語がたぶん影響を受けたんじゃないかと思われる作品をご紹介します。 お時間や興味のある方はどうぞ~。

★ NHKスペシャル『文明の道⑦エルサレム若き皇帝の決断』×the guitar plus me『New Year』★

私の書く歴史物語は、半分フィクション感覚で読んで下さると嬉しいです^^学生時代は日本史選択だったので、世界史に憧れてました。今回初めて世界史の物語に挑みましたが、何から手をつければいいかわからなかったので、会社の図書室にあったNHKスペシャル文明シリーズより。当時の再現VTRがリアルで面白い。この回の2人の条約内容は実は凄いことになってるんです。私の筆力ではそこの交渉は無理そうだから、交流重視でやらせてもらいました。

一応、史実と違う点、私の物語上のフィクションを挙げておくと…。
・書簡にブルーベリー、大図書館、アラビアンナイト、薬剤師が登場。
・「友よ。寛大なる者よ…」のくだりはフリードリッヒ2世のミイラ(遺体)の衣服には残されていたが、書簡のやりとりでは出てきていない。ちなみに、その衣服がアル・カーミルからのプレゼントかは不明。
他にもあるかもしれません。気になった方は、 NHKスペシャル『文明の道⑦エルサレム若き皇帝の決断』をどうぞ。面白いぞ。

① NHKスペシャル『文明の道⑦エルサレム若き皇帝の決断』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2003/1116/
この文明の道シリーズのおかげで初めてアラビアンナイト(千一夜物語)がバクダッド生まれと知りました。いつかきちんと物語の舞台にしてみたいです。たぶん近々書くと思います。「知恵の館」と呼ばれた大図書館の話はぜひやりたい。
物語になりました。
【第67夜】 知恵の館(バイト・アル=ヒクマ)
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-73.html
【第68夜】 知恵の館(バイト・アル=ヒクマ) もう一つの結末
http://short2story.blog.fc2.com/blog-entry-74.html

② the guitar plus me『New Year』
http://www.youtube.com/watch?v=1naArtxVVBc
聞いてた音楽です。全然時代とあってませんが…どこかしっくりきたのかな。

余談ですが、ある作品をみてからずっと男子ふたりの固い友情モノを書きたいと思っていて。なので今回書けて良かったです。まあ、私のはかなりふざけてますけど…。ちなみにある作品とはこれ。
青い文学シリーズ「走れメロス」
http://www.youtube.com/watch?v=KulqQ7Wui5E(前編)
http://www.youtube.com/watch?v=pFggSOgrH0c(後編)
『青い文学シリーズ』は俳優の堺雅人さんをナビゲーターと声優にむかえ、日本の文学作品を期待の新人アニメクリエーターたちが少しアレンジしてお届けするというもの。他作品は個人的に「?」だったのですが、この「走れメロス」は感動しまして。お話作った人、凄い!と思って。このアレンジはいい!おかげで、友情モノを書きたくなりました。


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